2012年12月1日(土)
ヤンスリ総合撮影所
【LEE HONG GI FAN MEETING IN SEOUL】
イ・ホンギ主演韓国映画“불사조-BULSAJO”の撮影現場見学ツアーが11月30日(金)~12月2日(日)にかけて韓国で行われました。クランクインから3か月を過ぎ、最後の追い込み撮影が行われているヤンスリ撮影所(京畿道南楊州市)。所内に設置されたホスピスの院内セットとシネ劇場の2ヶ所で行われました。
前日ソウル入りした日本からのツアー参加者は368名。早朝ソウル市内のホテルからバスで出発し1時間。所々に残った残雪が厳しい寒さを物語っていました。
まずはイ・ホンギさん単独のファンミーティングが映画館で始まりました。ファンの方でぎっしり埋まった館内。イ・ホンギさんの登場を待つ間、司会のイ・ユミさんがステージに立ち、サプライズイベントである“불사조”の人文字の練習をしました。
しばらくして舞台袖に現れたイ・ホンギさんは緊張と疲れから幾分青ざめた面持ち。それもそのはず。前日にベトナムから帰り、この日は早朝5時から撮影に臨み、休む間もなく会場に駈けてつけたのだから当然と言えば当然でした。
それでも幕の間からファン達の姿を見るや、ホンギさんは満面の笑顔でいつもの元気を取り戻したようでした。
“日本のファンの方にお会いするのは久しぶりなのでがんばります”と舞台袖で決意を語ってくれたイ・ホンギさん。
まずは司会のイ・ユミさんと映画に関するトークショーが行われました。いつもはFTIslandのボーカルとして出会ってきたイ・ホンギさんがピンの俳優として現れたのです。ファンの方々の目にはその姿が新鮮に映っているように見えました。
イ・ホンギさん演じるチュンイはちょっとしたことから事件を起こしホスピスで奉仕活動をすることになった歌手。
“今日は俳優ホンギとしてあいさつします”とあいさつしたホンギさんはこの映画は“ヒューマンコメディで面白いけど悲しい物語”と紹介しました。
イ・ホンギと劇中人物チュンイとの比較について“映画でチュンイは韓国のトップスターだけど本当のぼくはトップスターじゃない”“もともとやんちゃなキャラクターなんだけど、どんどん優しくなっていく。優しい演技が最も難しいです”と感想を述べました。
イ・ユミさんが初主演映画でしょうと振ると、客席から大きな拍手が長く続きました。
FTIslandとしてのグループ活動と1人の俳優としての活動については“どちらも最も大切にしているのが感情”と言いつつ“一番違うのが5人か1人かということ。1人で演技する時の方がめっちゃくちゃ楽ですよ。5人仲はいいですけど、1人でいると集中できる。みんないるとうるさいですよ”とユーモアたっぷりに語ってくれました。
それでもメンバーに対する感謝の気持ちは強く、“僕この映画でベース、ドラム、ボーカル、ギター全部やります。メンバーに助けてもらいました”とフォーローも忘れません。
トークコーナーが終わると抽選で選ばれた3名のファンの方の質問コーナー、そしてプレゼントコーナーが行われました。プレゼントコーナーでは映画で使用されたサイン入りのバナーの他に、ホンギさんが直接身に付けていたネックレスとリングもプレゼントしてくれました。
プレゼントの最中も、もっとファンの方と対話がしたいと自ら司会を買って出たホンギさん。会場のファンから“映画の主題歌は誰が歌うんですか?”と質問されると、“誰ですかね?”ととぼけた後“僕がソロで歌います”“と告白。
“歌って!”という会場の声援に照れながらも“We got a Jump!…ナラオルラ~”と主題歌のサビを披露してくれました。
最後に“この映画は僕にとっても意味のある、一生忘れない映画になります。みなさん期待してください。”と熱いエールを送りました。
プレゼントコーナーの後休む間もなく参加者全員との握手会に臨んだホンギさん。参加者ひとりひとり手を握り、顔を見て声をかけ会話を交わして送ると言う丁寧な対応はホンギさんだからこそ出来る真心の表現のようでした。
握手会が終わるとホンギさん自ら客席に移動しファンの方々と色んなポーズで記念撮影を行いました。
会場に降りて記念写真。
撮影を終えホンギさんがステージに上がると、バックで流れているFTIslandの曲に合わせて鼻歌を歌い出し、音響スタッフに向かって“チョッケッソかけて!”とリクエスト。
参加者もみんなホンギさんと一緒に歌い、会場の雰囲気は最高潮に盛り上がりました。
【撮影現場見学】
午前のファンミーティングに引き続き、午後から屋内セット場で撮影現場見学が行われました。
ホスピス病院のセット。簡易で設置された舞台に主演のイ・ホンギさんとナム・テクス監督が登場すると割れんばかりの拍手が沸き起こりました。
メインスタッフの紹介の後ナム監督が日本語であいさつをしました。
“寒い日に遠い所からいらっしゃってくださりありがとうございます。いい映画を作るために最善を尽くします”
遅れて登場したヒロインのペク・ジニさんと3人、椅子に座っての簡単なトークショーが設けられました。
ナム監督は“ホスピス病院は末期がんを患い治療が不可能な患者達が最期を過ごす病院です。患者達がバンドを通して最後の夢をかなえようとがんばる物語”と映画を紹介しました。
ペク・ジニさんは“この映画は自分の人生を浄化してくれるような作品”と語りました。
主役の二人に対する感想を求められたナム監督は、まずホンギさんについて“モニターを見る度に魅力的な顔と目の輝きに驚きます”、ジニさんについては“ある時は少女のような、ある時は成熟した女性のように多様な面を併せ持つ女優です”と述べました。
ジニさんは共演の本儀さんに着いて“とても明るくてユーモアがあって元気があって撮影現場を盛り上げてくれるけど、私をあまりいじめるので正直私はしんどいです”と本音を語り会場を沸かせました。
最後に映画の見どころを訊ねられたナム監督は“美しい愛があり、家族のあたたかさがあり、送る者と送られる者の残念さがあり、その中に笑いと涙が共存している映画”と言いました。
トークの後いよいよ撮影が始まり、参加者たちは固唾を呑んで撮影を見守りました。
撮影は2場面行われました。
①はホスピスの廊下でチュンイがヒムチャンの母のためにギターで弾き語りをする場面。マイクを通さない生声が静まり返ったセット場の空間にしんみりと響きました。
②はバンド大会の予選が終わり、ホスピスに戻ったチュンイとアンナが悲しくすれ違うシーンが、アングルを替えながら繰り返しさつえいされました。
撮影終了後改めて参加者の前に立ったナム監督、主演のイ・ホンギさん、ペク・ジニさん。映画の成功の願いを込めて最後のあいさつをする彼らに惜しみない拍手が送られました。